一期一会
Lyrics
夕立、止まなければいい。
経緯、聞かないで欲しい。
Agh…
手を繋がないヤクソク、擬疼〈もどかし〉いけど。
駅前、人目を気にして。
改札、呼び止められずに。
Agh…
振り返らないセイヤク、難儀〈むずか〉し過ぎるよね。
どれくらい前からだろう。
君をナマエで呼んだのは。
どれくらい前からだろう。
君が明るくなれたのは。
どれくらい前からだろう。
君に触れたくなったのは。
「あと、どれくらい近づける?」
息の交叉〈まじわ〉るキョリから――。
君のナマエを吹囁〈ささや〉く。
タメイキは安堵に変遷〈かわ〉る。
時が停止〈とま〉るカンカクで――。
君がナマエを吟呟〈つぶや〉く。
アマオトは具備〈つぶさ〉に隠蔽〈かく〉す。
黄昏、ヨイヤミが怖い。
永遠、触れていて欲しい。
Agh…
知られないようなドリョク、窮屈〈ぎこ〉ちなくなる。
教室、他人のフリして。
屋上、ヤクソクを破る。
Agh…
好きになれないホウソク、理解〈わか〉らなくてもいい。
どれくらい前からだろう。
オソロイがよくなったのは。
どれくらい前からだろう。
コワガリになったのは。
どれくらい前からだろう。
触れて欲しくなったのは。
「あと、どれくらい近づける?」
息が触混〈ふれあ〉うキョリから――。
君のコタエを期待〈まって〉る。
ヨクボウは次第に甘蜜〈あま〉く
時が終止〈とま〉るカンカクで――。
君がコタエを唄囀〈さえず〉る。
シラユキは恋慕に熱解〈とけ〉る。
指の結絡〈からま〉るキョリから――。
離れられないと思考〈おも〉う。
タメイキは瞳碧〈ひとみ〉に鏡映〈うつ〉る。
息が静止〈とま〉るカンカクで――。
君にコタエを鳴囁〈ささや〉く。
アマオトは秘潜〈ひそめ〉く、共鳴〈ひび〉く。
息の交叉るキョリから――。
時が静止るカンカクで――。